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TIFFについて

本年度審査委員

国際審査委員

コンペティション審査委員長

エドワード・R・プレスマン

エドワード・R・プレスマン

Edward R. Pressman

映画プロデューサー

profile

これまでに80本以上ものワールドクラスの映画を製作し、業界の著名人たちがそのキャリアをスタートする手助けをしてきた。広範囲に渡る一連の作品には、オリヴァー・ストーン、テレンス・マリック、サム・ライミ、デヴィッド・バーン、キャスリン・ビグロー、アレックス・プロヤス、ブライアン・デ・パルマ、デヴィッド・マメット、アベル・フェラーラ、デヴィッド・ゴードン・グリーン、ジェイソン・ライトマン、チャン・イーモウ、ヴェルナー・ヘルツォークなどの監督による画期的な映画がある。
『ウォール街』(87)とその続編の『ウォール・ストリート』(10)『サンキュー・スモーキング』(06)『クロウ/飛翔伝説』(94)『アメリカン・サイコ』(00)『コナン・ザ・グレート』(82)『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』(92)『運命の逆転』(90)『地獄の逃避行』(73)などの良質な劇場用映画の製作に打ち込んでいる。インディペンデントとハリウッド・メジャーの双方で新境地を開拓するという流儀を30年に渡り、貫いている。今後の作品に、メアリー・ハロンが監督する"The Moth Diaries"、フアン・カルロス・フレスナディージョが監督する『クロウ/飛翔伝説』のリメイク、フォレスト・ウィッテカーが監督/出演する予定のルイ・アームストロングの伝記映画、フィリップ・ノイスが監督する予定の"Bloodsport"などがある。
www.pressman.com

第24回東京国際映画祭へのメッセージ

今年、審査委員長として東京国際映画祭に戻ってくる機会を得られ、たいへん嬉しく思っています。1991年、私はヤングシネマ・コンペティションの審査委員長を務める栄誉を担いました。私たちはマルク・キャロとジャン=ピエール・ジュネの共同監督作品『デリカテッセン』に最高賞を授与し、ふたりはその後も素晴らしい活躍を続けています。それは20年前のことなので、東京も日本の映画界もその後大きな変化を遂げたと確信しています。私はこの街、そしてこの映画祭を再発見すること、さらに才能溢れる日本の映画界の方々と再会することを楽しみにしています。

コンペティション審査委員

キース・カサンダー

キース・カサンダー

Kees Kasander

プロデューサー

profile

フィルム・インターナショナル(オランダ)の配給責任者として1978年に映画業界に入り、82年から85年にかけてロッテルダム国際映画祭のプロデューサーを務める。81年からはインディペンデント映画のプロデューサーとして世界各国で活躍し、これまでに50本以上の長編映画を製作してきた。ピーター・グリーナウェイとのコラボレーションは国際的な評価も高く、『コックと泥棒、その妻と愛人』(89)『ピーター・グリーナウェイの枕草子』(95)などの映画は商業的にも大成功を収める。オランダ国内ではアレハンドロ・アグレスティ監督『シークレット・ウェディング/待ち過ぎた恋人たち』(89)、ピーター・グリーナウェイ監督『プロスペローの本』(91)、ベン・ソムボハールト監督"Abeltje"(98)、『タイムクルセイド ドルフと聖地騎士団』(06)の各作品がオランダ映画祭最優秀映画賞を受賞。アレクサンドル・ソクーロフ監督"Elegy of a Voyage"(01)、フィリップ・ガレル監督『白と黒の恋人たち』(01)には共同プロデューサーとして参加している。『レンブラントの夜警』(07)は07年ヴェネチア国際映画祭でワールド・プレミア上映され、ふたつのイタリア芸術賞を獲得。アンドレア・アーノルド監督『フィッシュタンク~ミア、15歳の物語』(09)は09年カンヌ国際映画祭でプレミア上映され審査員賞を受賞。なお、この作品は10年2月に英国アカデミー賞(BAFTA)最優秀イギリス映画賞を獲得している。その他、最近のプロデュース作品2本がカンヌとヴェネチアでプレミア上映されている。現在、ピーター・グリーナウェイ監督の最新作"Goltzius & the Pelican Company"を製作中。12年にプレミア上映される予定である。

第24回東京国際映画祭へのメッセージ

東京に戻るということは私にたくさんの素晴らしい思い出を呼び覚ましてくれます。山本耀司、ワダ・エミ、桐生での撮影、そして私が最も大切に思うことはグリーナウェイの最高傑作である『ピーター・グリーナウェイの枕草子』を日本で作ったことです。少なくとも10年は日本を訪れていませんので、今回、再訪する良いきっかけを得られたことをたいへん嬉しく思っています。東京国際映画祭が私たちのために選んでくれた映画を観ることも楽しみにしています。

ファン・ビンビン

ファン・ビンビン

Fan Bingbing
范冰冰

女優

profile

14年以上に渡り、テレビから映画、そして再びテレビへ、さらにはプロデューサーとしても活躍し、常に人々を驚かせてきた。その成功への道は誰にも真似できるものではない。アジア的異国情緒あふれる容姿は、国際的な舞台で中国を象徴する存在となっている。中国最大の検索エンジン、百度(バイドゥ)で100万回以上検索された唯一の女優である。
2004年に"Cell Phone"で百花奨最優秀主演女優賞を最年少で受賞。07年、主演映画"Lost in Beijing"がベルリン国際映画祭にノミネートされ、同作品で第4回ユーラシア国際映画祭最優秀女優賞を獲得。さらに同年、"The Matrimony"で金馬奨最優秀助演女優賞を受賞。10年、主演映画『重慶ブルース』がカンヌ国際映画祭にノミネートされる。『ブッダ・マウンテン』では10年に東京国際映画祭最優秀女優賞、11年に第18回北京大学生映画祭最優秀女優賞を獲得した。

第24回東京国際映画祭へのメッセージ

私は幼い頃から女優になることを夢見てきました。10年以上に渡り映画と共に生きてきましたし、今も、これからも、この世界の悲しみと喜びを経験しながら生きていきます。映画は他では味わえないようなユニークで魅力的な人生を私に与えてくれます。幸運なことに、私は昨年の東京国際映画祭で最優秀女優賞を受賞しました。そして今年、キャリアの中で最高の栄誉を与えてくれたこの映画祭に参加できることを光栄に思っています。また、自分の経験を通じて得たインスピレーションと見識を活かすことができることを嬉しく思っています。アジアで最も影響力のある映画祭への参加で、映画を愛するあらゆる人々と交流することをとても楽しみにしています。

小林 政広

小林 政広

Masahiro Kobayashi

映画監督

profile

1954年東京生まれ。フォークシンガー、脚本家を経て96年初監督作品『CLOSING TIME』を製作し、映画製作会社モンキータウンプロダクションを設立。ほとんどの作品が自身のオリジナル脚本による作品で、プロデュースも務めている。これまでに13本の長編作品を手掛け、『海賊版=BOOTLEG FILM』(99)『殺し』(00)『歩く、人』(01)『バッシング』(05)をカンヌ国際映画祭へ出品。『女理髪師の恋』(03)『愛の予感』(07)『ワカラナイ』(09)をロカルノ国際映画祭コンペティション部門へ出品。『愛の予感』では第60回ロカルノ国際映画祭最高賞の金豹賞、ダニエル・シュミット賞ほか4賞同時受賞。2008年にはロッテルダム国際映画祭、ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭で彼の特集上映が行なわれるなど特に海外での評価が高い。前作『春との旅』(10)では、作品賞、観客賞、最優秀監督賞ほか国内外で数多くの賞を獲得。

第24回東京国際映画祭へのメッセージ

東京国際映画祭とは、僕のデビュー作以来の長いお付き合いです。言わば、この映画祭から僕の映画監督としてのキャリアが始まったとも言えます。
今回、コンペティションの審査員に選ばれて、とても光栄です。過去に何度か、映画祭の審査員をしたことがありますが、いつも、新鮮な驚きをもって映画を観てきました。映画の持っている可能性は、無限にあるように思います。今回も、そんな驚きを期待して、素直な観客として、映画に触れて行きたいと思っています。とても楽しみです!

レイコ・クルック

レイコ・クルック

Reiko Kruk

特殊メーキャップ・アーティスト

profile

長崎県諫早市生まれ。NBC長崎放送CM室に籍を置き、CF制作に携わる。1971年パリへ移住。化粧品会社ロレアルやゲランの商品開発アーティスティックアドバイザーを務めながら、75年、念願の映画、オペラ、演劇界へメーキャップデザイナーとして進出。77年、フランスでは当時未開発だった特殊メーキャップの分野を極めるため、パリに個人研究所「メタモルフォーズ」を設立し、その分野でのパイオニアとなる。
コンセプトから現場まで、その総合的な仕事の実績が欧米のディレクターたちとのコラボレーションの機会を多く生み、担当した長編映画は、ヴェルナー・ヘルツォーク、クロード・ルルーシュ、アルノー・デプレシャン、クロード・シャブロール、アンドレ・テシネ、クロード・ベリ、平山秀幸などの監督作品、50本以上を数える。
フレデリック・ミッテランの"Madame Butterfly(蝶々夫人)"では美術監督を務め、その他の分野でも多角的な表現を試みている。CFやPV、短編映画の監督も手がけ、ライフワークである<スキンアート>展をパリ、ケベック、東京、大阪、福岡などで開催。2011年、フランス文化・通信省フレデリック・ミッテラン大臣から芸術文化勲章オフィシエを贈られる。フランス国立映画センター(CNC)のプロフェッショナルライセンス保持者。

第24回東京国際映画祭へのメッセージ

監督はドラマを構築し、役者たちは物語の中の人物を体現し、私はアクターたちの顔や体をメタモルフォーズさせるテクニシャン変身師です。
秀作とか、駄作とか評されるもの、どれも愛しい。そんな私が作品を審査する<審査員>の役目をいただいてしまいました。裁くことは居心地よいものではないし大変怖い事です。
しかし、国境をこえた映画言語で、映画芸術、映画文化を語り合えるこのチャンスはすばらしい。異文化が交わるところに新鮮な観点が生まれます。この出会いを機に、これからますます映画を愛する人が増えるよう、そしてこの東京国際映画祭がその発信地になる事を念じて、身分不相応かもしれない役目を、真剣に努めさせていただきたいと思っています。

アジアの風 審査委員

フィリップ・チア

フィリップ・チア

Philip Cheah

映画評論家

profile

映画批評家。シンガポール唯一の独立系ポップカルチャー誌「BigO」の編集者として活躍するほか、NETPACの副会長を務める。ドバイ国際映画祭、シネマ・デジタル・ソウル映画祭などのプログラミングを行うほか、第1回ベトナム国際映画祭2010ではアドバイザーを務めた。出版物では「Garin Nugroho-And the Moon Dances」の共同編集者でもある。

深田 晃司

深田 晃司

Koji Fukada

映画監督

profile

1980年生まれ。2001年映画美学校修了。04年までに長短編3本の自主制作を行い『ざくろ屋敷』(06)でパリKINOTAYO映画祭新人賞、『東京人間喜劇』(08)でシネドライヴ2010大賞を受賞。『歓待』(10)で第23回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門作品賞受賞。05年より平田オリザ主宰の劇団青年団演出部に所属しながら、映画製作を続けている。

中山 治美

中山 治美

Harumi Nakayama

映画ジャーナリスト

profile

茨城県出身。立命館大学卒業後、大阪日刊スポーツ新聞社文化社会部で映画・演劇を担当。1996年にフリーとなり映画ジャーナリストとしてカンヌ、ヴェネチア、ロッテルダム、サンセバスチャンなどの国際映画祭を取材。webサイト「シネマトゥディ」、共同通信47NEWS、デイリースポーツ、日本映画naviなどで執筆中。

日本映画・ある視点 審査委員

柏原 寛司

柏原 寛司

Hiroshi Kashiwabara

脚本家、社団法人シナリオ作家協会会長

profile

1949年東京都生まれ。日本大学藝術学部卒業。主なテレビ作品:「傷だらけの天使」「大都会」シリーズ「大追跡」「探偵物語」「プロハンター」「西部警察」「あぶない刑事」ほか 主な映画作品:『あぶない刑事』シリーズ『べっぴんの町』『行き止まりの挽歌 ブレイクアウト』『ゴジラvsスペースゴジラ』『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』ほか 監督作品:『猫の息子』ほか

村山 匡一郎

村山 匡一郎

Kyoichiro Murayama

映画評論家

profile

1947年生まれ。映画評論家、映画研究者。新聞や映画雑誌などで評論活動をするかたわら、多摩美術大学、武蔵野美術大学など大学や専門学校で映画史や映像学を教える。1993年から2003年まで山形国際ドキュメンタリー映画祭の「インターナショナル・コンペティション」の予備選考委員を務める。主な著訳書に「ケン・ローチ」「映画史を学ぶクリティカル・ワーズ」など。

川村 元気

川村 元気

Genki Kawamura

映画プロデューサー

profile

1979年生まれ。2001年東宝に入社。05年、『電車男』を企画し大ヒットを記録。その後も『スキージャンプ・ペア ~Road to TORINO 2006~』(06)、『デトロイト・メタル・シティ』(08)などを企画。10年には『悪人』と『告白』を企画し、両作はキネマ旬報ベストテンの1位、2位に選出され、日本アカデミー賞各賞を分け合った。また同年、米 ハリウッド・レポーター誌の「アジアの次世代(Next Generation Asia)2010)」に選出され、本年、史上最年少で「藤本賞」を受賞した。

TOYOTA Earth Grand Prix 審査委員

品田 雄吉

品田 雄吉

Yukichi Shinada

東京国際女性映画祭ジェネラル・プロデューサー

profile

1930年北海道生まれ。北海道大学卒業。1953年映画雑誌「キネマ旬報」入社。その後「映画評論」などの編集部勤務を経てフリーの映画評論家となる。多摩美術大学教授・美術学部二部学部長、跡見学園女子大学短期大学部講師、聖心女子大学講師などを務めた。多摩美術大学名誉教授。著書は「監督のいる風景」「シネマの記憶から ―名優・名監督と映画評論家の五十年」など。

丹羽 順子

丹羽 順子

Koko Niwa

サステナビリティー活動家

profile

NHK報道記者の時、森達也監督のドキュメンタリー作品『「A」』を見て衝撃を受ける。その後、日本映画学校で講師をしながら、ドキュメンタリストとして活動開始。2003年、持続可能な社会作りを学ぶために渡英。以後、自然と調和したライフスタイルを実践し、多様なメディアで発信を行なう。3.11以降は、西日本の田舎を旅するノマド生活を展開。J-WAVEナビゲーターやフジロックのアバロンステージMC。著書に「「小さいことは美しい」シンプルな暮らし実践法」(扶桑社)。

依田 巽

依田 巽

Tom Yoda

東京国際映画祭チェアマン

profile

1940年5月27日 長野生まれ。1963年3月 明治大学経営学部卒業。同年4月現・長田電機工業(株)入社。1969年山水電気(株)入社。1988年3月(株)トーマス・ヨダ・リミテッド(現・ティー ワイ リミテッド)設立。同年8月 現・エイベックス・グループ・ホールディングス(株) 顧問、1993年同社代表取締役会長を経て1995年同社代表取締役会長兼社長就任(2004年8月退任)。1999年12月(株)ギャガ・コミュニケーションズ(現・ギャガ株式会社)取締役、2004年12月 同社代表取締役会長就任。2005年4月(株)ティー ワイ リミテッド代表取締役会長、2005年8月 (株)ドリーミュージック代表取締役会長、2008年8月(株)ティー ワイ エンタテインメント代表取締役就任。2009年7月(株)ギャガ・コミュニケーションズ(現・ギャガ株式会社)代表取締役会長兼社長CEO就任。その他(株)ティ・ジョイ取締役等。公職は現在、日本経済団体連合会 理事(2004年2月~)、同 産業問題委員会 エンターテインメント・コンテンツ産業部会 部会長(2003年7月~)、映像産業振興機構(VIPO)幹事理事(2005年7月~)、Japan国際コンテンツフェスティバル実行委員会 副委員長(2007年2月~)、東京国際映画祭(TIFF & TIFFCOM) チェアマン(2008年3月~)他、政府の委員職多数。

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第23回 東京国際映画祭(2009年度)